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すべての見えない光 by アンソニー・ドーア

★…8月26日にいよいよリリースされるアンソニー・ドーアの「すべての見えない光」All The Light You Cannot See。Amazonではまだ装幀が出てないのだけど、新潮さんがこれを。見た瞬間キャパだ、と思って背筋から震えが…好きな作家に好きな写真家。これで翻訳がよければ文句なし。

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E.A.ポー ポケットマスターピース09 / 手塚治虫小説集成
手塚治虫小説集成 (立東舎文庫)
手塚治虫小説集成 (立東舎文庫)
リットーミュージック

★…ポオ全集買ってあるのだけど、結局こちらを買ってしまった。「黒猫」の翻訳が読みやすそうだったから。エドガー・アラン・ポーの「黒猫」は多分小学生の時に一度読んで、恐怖した覚えがあります。猫ちゃんには悪いけどそれ以来真っ黒な猫ちゃんはちょっと怖い。シェイクスピアと同様に、海外のミステリやサスペンスものを観るならポーを知っておくべき、と思うことが度々あって、もうすこし読んでおきたいと思っていたので、こういう作品集はありがたいです。

同じシリーズでディケンズもあるんだけど、どうもディケンズは読みたいというモチベーションが湧いてこないんですよね。なんでかな。ドラマ化されたものを観てもうーん、という感じ。なのでディケンジアン脱落。

手塚治虫小説集成はたまたま本屋で見かけて購入。エッセイは読んだことあるけれど小説は無いと思う。

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Macmillan Collector's LibraryのSherlock Holmesシリーズ

★…ホームズの一連の作品もコレクターズライブラリから出る予定。うわー欲しいかも。

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ハリネズミの願い by トーン・テレヘン

★…まだ「テロ」とどっちを先に読もうか迷っているんですが「ハリネズミの願い」。「みんなを招待しよう、でも誰も来なくていい」ってところに共感する人がtwitterその他でいっぱいいるようなんですけど、それってネットでの人付き合いが反映されているのかな、と思います。「相互フォローよろしく」な人たちはどうかわかりませんが、私は他の人のいろんな考えに触れたり、情報を得たり、自分のつぶやきとか書いたことがたまーに他の人の共感を得られればいい。いまだにネットでは匿名が当たり前だと思っているし(まぁ本名が珍しいのであんまり晒したくない)。

【追記】読みました。…うーん、期待しすぎたかなぁ。かわいいけど、次々とハリネズミの頭の中にやってくる動物たちのリスト、長すぎる感じ。買った時に可愛いな、と思った自分と、「テロ」読んでその次に「兵士は戦場で何を見たのか」を読もうとしている今の自分の気分が違うからかもしれない。

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フェルディナント・フォン・シーラッハ「テロ」
テロ
テロ
東京創元社

★…7万人のサッカースタジアムの観客を救うために、ハイジャックされた飛行機を約160名の乗客乗員もろとも独断で撃墜したパイロットは有罪か、無罪か。戯曲という体裁のフォン・シーラッハの新作、素晴らしかった。ちょっと圧倒されてしまって言葉が出ない。もし自分だったら、どうしただろう。大勢を救うために少人数を犠牲にすることが許されるのか、戦争であれば許されるとしたらテロはどうか。考え出すととまらなくなります。

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ペンギンの憂鬱 by アンドレイ・クルコフ

★…以前から表紙もかわいいし気になっていた小説。最近、ロシアやベラルーシ、ウクライナあたりの地域に関する本が続いたせいか、スイッチが入って購入。

ふとしたことで、新聞の追悼記事を匿名で書くことになった売れない作家ヴィクトルの視点で進む物語。動物園で処分されそうになっていたペンギンをペンギンを引き取るという、なんだか優しそうな主人公じゃないの、と思っていたら…物語が進むにつれて、あれ?となります。

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アーサー・C・クラーク「幼年期の終わり」

★…テレビドラマをAXNで見てから読了。アーサー・C・クラークはとっつきにくいイメージがあったけれど、テレビドラマがその敷居を低くしてくれて、あらためて原作を読んだらドラマよりもずっと深みがあり、背景も理解できた気がします。ドラマは1回見ただけだから、何か見逃していたかもしれないけど、子供達が去っていく理由が実はよくわからなかった。それに、パーティーでのオーバーロードの謎の器具とそれを操る女性とのつながりも。まあ、原作ではこっくりさんで気絶、というこれまた説明してもらっても説得力が若干低い演出ではあったけど。

原作を知らないと、ドラマ版の最後でなぜジェニファーが地球を吸い尽くしてしまったかも分かりづらい。ただ、吸い尽くした、という表現がそのまんまで、なんか可愛かった。

ドラマ版の冒頭、巨大宇宙船の演出は圧巻。でも著者の前書きで往年の名作SF「V」のシーンに触れられていて、これまた「おお」と思ってしまった。前半の主人公が国連事務総長からふつーのアメリカ人から選ばれた、というのも、今の時代から考えると納得かなぁ。地位と人格は別物だもんな。物議をかもしているどっかの知事のことをふと思い出してしまった。

一度は読んでみたいと思っていながら、何十年もしてからやっと手にした小説。旧訳との比較はわからないけどこのバージョンの新訳、読みやすくてよかったと思います。

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片手の郵便配達人 by グードルン・パウゼヴァング
片手の郵便配達人
片手の郵便配達人
みすず書房

★…日経の書評読んだりあらすじ読んだりした時点で予感はしていたけれど、この結末は本当になんとも…。ずっとスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ氏の著作を読んできた後だったので、ソ連からの目線からドイツへの目線に移るのがちょっと違和感。ただ、この本の場合、戦争という病にかかると、どの国でもこういう行動をしてしまう一般人がいるだろう、という「恐怖」がじわじわと来ます。その恐怖の源は最後の数ページでやってくる。崖から突き落とす系の展開かも…。救いがないかしれないけど、それでも読んでよかったです。

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希望のかたわれ、そしてチェルノブイリの祈り
希望のかたわれ
希望のかたわれ
河出書房新社

★…メヒティルト・ボルマンは、新作が出たら必ずチェックすべき作家だろうと前作を読んだときに思いましたが、「希望のかたわれ」はそれを確信させてくれた本でした。複数の登場人物の視点で描かれる物語が最後にむかって収束していく構成も、時事的な問題を取り入れた内容も良かったけれど、特に気になったのがチェルノブイリ近辺の、今でも立ち入り禁止になっているゾーンに住む女性の独白。

そして次に読んだのがスベトラーナ・アレクシエービッチの「チェルノブイリの祈り」。実はこのひとがノーベル賞を受賞した方だったとは、買うまでつながっていませんでした。インタビューした内容がそのまま書かれた、その積み重ねなのだけど、フィクションを超える言葉の力を感じた作品でした。今年読んだ本の中で間違いなくベスト。

他の著作も読みたいのだけど、増刷への道は遠いのかな…。

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殺人鬼ゾディアック――犯罪史上最悪の猟奇事件、その隠された真実

★…この出版社のノンフィクションは3冊目。面白かった。ゾディアック事件のこと自体、あまり知らなかったのだけど、有名な迷宮入り事件の謎を解く、かなり信憑性の高いノンフィクションで圧倒された。共著とはいえ構成も見事で、著者の徹底した「自分の父親探し」と、待ち受けていた父親の正体らしきものに気づく過程が本来先にきそうなものだけど、その前にゾディアックだったと思われる父の所業が描かれているのが、全く不自然ではない。

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孤児列車 by クリスティナ・ベイカー・クライン
孤児列車
孤児列車
作品社

★…「孤児列車」というものがあった、ということ自体不思議ではないけれど、子ども達のゆくすえ、当時の運命を考えると誰も触れたくない歴史だったことも納得。過去と現在をいったりきたり、という構成はありがちだけど、後半の奇跡的な再会と戦争による悲劇、現代でのさらなる奇跡…と畳み掛けるような展開に夢中になって読んでしまった。

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ルース・レンデル リスト

★…ルース・レンデルおよびバーバラ・ヴァインの著作で今まで読んだ本、これから読む本のリスト。

2015年5月2日、ロンドンにてルース・レンデル逝去。8月に早川書房ポケミスからThe Keys to the Streetの邦訳が出る予定、とのことで約10年ぶりにこのリストを上に上げます。

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アンソニー・ドーア、ピューリッツァー賞フィクション部門受賞

★…アンソニー・ドーアのAll the Light We Cannot Seeが今年のピューリッツァー賞フィクション部門を受賞していたそうです。私はこれ、ハードカバーで買っちゃったので持ち歩けずまだ読めていません。でも数章読んだだけでも大事に読まなきゃいけない本だと感じます。邦訳はまた新潮クレストブックスから出るらしい。ハードカバーの本は、これはこれでデザインが好きなので買ってよかった。洋書で読みたい本があると、Kindle買うかどうか迷う…。

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沈黙を破る者 by メヒティルト・ボルマン
沈黙を破る者
沈黙を破る者
河出書房新社

★…クリスマスの週に読み終わった本。本屋でたまたま見つけて購入しましたが、当たりでした。ドイツのミステリーとしてはありがちかも知れない、ナチス時代の過去と現在の事件のリンクですが、淡々とした語り口が変に湿っぽくなくて良かった。ただ、欲をいえば、もう少し細部まで書き込まれていてもよかったかな、と。フェルディナント・フォン・シーラッハの「犯罪」とか「コリーニ事件」とかは、彼のスタイルだからあのコンパクトさで良いんだろうけど、メヒティルト・ボルマンの場合はそこまで徹底したスタイルじゃないし、なんとなくダイジェストっぽくて、物足りない気がします。鍵となる人物による告白もあっさりし過ぎているかな。

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たまにはリアル本屋に行こう - 風の十二方位

★…MOZUの中で引用された印象的なル・グウィン女史の「オメラスから立ち去る人々」。それが収録されている短編集、風の十二方位はAmazonでもずっと在庫切れで、法外なお値段で中古が出品されていました。

…しかし!先日本屋に行ったら、「復刊フェア」で平置きされた本の中に「風の十二方位」も発見。Amazonの在庫にはまだ反映されていないようで、入手したい方は是非リアル本屋へ。

目当ては「オメラスから立ち去る人々」で、まずはそこから読んでしまいました。象徴的な物語。自分の幸福を守るという誘惑に負けてしまう人間と、その誘惑を振り払い、オメラスから立ち去る人々。でも、誰も囚われた子どもを助けることはないという、シビアだけど人間というものをよく現した話、といえるかも。

収録されている他の短編をいくつか読んで思ったのは、ル・グウィンの物語は前半「?」でもクライマックスで急に化ける話があるので油断できないな、ということ。あらためて時間をつくってゆっくり読みたいと思います。

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甘美なる作戦 by イアン・マキューアン

★…イアン・マキューアンの小説は今回初めて読みました。なんとなく相性がよくなさそう…と思っていたんだけど、とりあえず最後まで読みました。続きはネタバレ。

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忘却の声 by アリス・ラプラント
忘却の声 上
忘却の声 上
東京創元社
忘却の声 下
忘却の声 下
東京創元社

★…「記憶」にまつわる話はつい惹かれて読んでしまう。でもこの本は、読んでしまったことを後悔するくらい、恐怖を感じた。老いることが怖いのではなく、アルツハイマー病をはじめとする認知症にかかって、記憶や判断力、なんといっても「自分」というものが失われていくのが怖い。この小説は、アルツハイマー病にかかり既に息子と娘の認知もおぼつかなくなっている元外科医ジェニファーが、親友の殺害疑惑をかけられている状況を、本人の視点とまわりの人々のノートへの記述、「その場」での言動から綴っていく。「その場」のコメントだから、本人の思考の流れがあちこちに飛ぶ。その積み重ねで読者は彼女の過去や捜査の状況、娘や息子の人物像を理解していく。

アマンダを殺したのは誰か、そしてその理由は…という謎解きは正直、どうでもいい。憤りを感じるけれど、この小説ならそういう種明かしだろうな、という納得感はある。それよりも、ジェニファーの一人称の記述の積み重ねが想像させる認知症の怖さが本当に辛い。

これ読んでいるときに、アルツハイマー病は予防できる、という健康番組をやっていて、でも結局「運動」「知的活動」「コミュニケーション」という、なんだか曖昧模糊とした答えだったのがね…原因物質が溶けることが分かったらしいけど、確実に溶かす薬が分かったわけじゃないみたいで。今後の医療の進歩に心底期待したい。

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バージェス家の出来事 by エリザベス・ストラウト

★…「オリーヴ・キタリッジの生活」の著者による最新長編。オリーヴ・キタリッジがとても好きだったので、邦訳が出ていると知って飛びつきました。原題はThe Burgess Boys、バージェス家の男兄弟ジムとボブを中心に、ボブの双子の妹スーザン、ジムの妻ヘレン、ボムの元妻パム、スーザンの息子でモスクに冷凍の豚の頭を投げ込むというとんでもないことをやらかしてしまったザックと、さまざまな登場人物を描いています。同じアメリカでもメイン州とニューヨークの「文化」の違いがあり、メイン州の街に増えつつあるソマリアからの移民との確執があり、子どもの頃の記憶を巡るきょうだいの確執と真実が50代になった「今」になって持ち上がり…と、ひとくちに粗筋をまとめられないのはオリーヴ・キタリッジと同じ。読み応えありました。

他人同士よりもむしろ関係が複雑だし単純ではないけれど、きょうだいがいるっていいなぁと思います。私も3人きょうだいで、しかも3人とも似ていないし趣味もバラバラ、特に妹とはタイプが全然違う…と思っていたけど、今はのんびりお茶しながら長話もできる。不思議なものだなぁ、とふと考えてしまいました。

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ジョー・ウォルトン「ファージング」三部作

★…「図書室の魔法」が面白かったものの、ファンタジーはあまり心惹かれないので歴史改変ものとやらのジョー・ウォルトン作品を読んでみました。歴史改変ものを読むのは初めてです。ネタバレも含みます。

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天のろくろ by アーシュラ・K・ル=グウィン

★…「図書室の魔法」に紹介されていた本で、比較的ラクに手に入ったので読んでみました。科学的と思わせる描写が冗長で、それが主人公オアを利用するヘイバー博士のマッド・サイエンティストぶりを現しているんだろうけど、そのせいで読むのに時間がかかったのは確か。夢を見ることで世界そのものを変えてしまうオアの性格の消極的なもどかしさをヘイバー博士が代弁しているようでもある。読者としてはヘイバー博士は憎たらしい存在なんだけど、本当にオアみたいな男がいたら、ヘイバー博士のように感じ行動する者が出てきても仕方ないんじゃないか、と。一応のハッピーエンドなのかな。少しずつ行動するようになったオアがもたらした結末は。

復刊ドットコムが復刊してくれたのは有り難いけれど、元の本のページに2カ所ほど修正液で消した跡があり、それをそのまんま復刊してしまっているようです。…おい。しかも片方は肝心の「天のろくろ」と訳された言葉が含まれる荘子の引用部分。「天のろくろ」という言葉自体は、訳者後書きによると英語版での誤解がもとらしいのだけど。

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アンネ・フランクについて語るときに僕たちの語ること by ネイサン・イングランダー

★…短編集。表題作よりも、「姉妹の丘」「キャンプ・サンダウン」が良かった。ユダヤ人作家が描く、ユダヤ人の話のようでいて「人間の怖さ」がじわっとくる。表題作はカーヴァーのパロディのようだ、と書かれているけれど、私はカーヴァーを読んだことがないので何とも…。俳優が4人しか出てこない舞台劇を見ているような感はあった。

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天の光 by 葉室麟
天の光 (文芸書)
天の光 (文芸書)
徳間書店

★…葉室麟氏の最新作は出るたびに読んでいます。日経の書評では五つ星を取っていたこの物語。キリスト教徒のストーリーが今まで割と多かったのに対し、今回は初めて仏像を彫る「仏師」を主人公に据え、その悩みや妻を救おうとする想いを描いた物語…なんだけど、主人公が妻を愛する背景が唐突でその後の行動もイマイチ、感情移入できませんでした。師匠に言われて娶った妻を置いて京都に仏像を彫る修行に出かけ、戻ってみたら妻らはヒドい目にあってました、その妻をとっても愛しているから、と急に執着し始めました…というふうにとれなくもない。自然の中に仏の姿を見出す、という仏師という仕事をとりあげたのは新鮮なんだけど、主人公の「動機」もなんとなく成り行きに思えてしまって。ちょっと惜しいんだよなー…ぐいぐい読ませるし、最後の描写はさすがに感動的だったのだけど。

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図書室の魔法 by ジョー・ウォルトン

★…1979年から1980年にかけてのイギリス。本、特にSFにどっぷり浸かる15歳の語り手モリと同様に(彼女より年下だけれども)子どもの頃から読書にはまってきた自分には、懐かしいという感想が第一に来る。モリほど凄い早さでは読めないけど(笑)。待合室で本を読むと名前呼ばれても気付かないかも、なんて不安、今はそれほどでもないけど10代の頃だったらあり得る…。

モリは自分の母親は邪悪な魔女だと断言、双子の片割れモルが死んだのも母のせい、と行政の力を借りて今まで会ったことのない父親の世話になる。その父親も実は読書家、というのが逆境の中でのひとつめの幸運かも。フェアリーも魔法も、彼女がどこまで日記に真実を書いているか分からないけど、気難しい彼女でもボーイフレンドができ、そのキモチをこれまた彼女らしい冷静さで日記に綴るのがいい。

でもやっぱり読みどころはモリが本について語るところ。たった数行だったりするんだけど。彼女が日記の中で取り上げる本の殆どは、80年代に読まれた本だから、残念ながら邦訳が出ていても絶版になっていたりして手に入らないものが多い。でもメアリー・ルノーという未知の作家に気付けたし、知っていたけど読んだことのない数々の作家の作品も、手に入るものは読んでみたい。

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「犯罪」の翻訳問題
犯罪
犯罪
東京創元社

★…ドイツでドラマ化されたフェルディナント・フォン・シーラッハの「犯罪」を観ていて、「あれ?」と思いました。ドラマを見る前に2日間でもう一度原作を読んだのですが、ドラマ版「サマータイム」の結末で、読んだ覚えのないシーンがあったからです。以降は「犯罪」を読んだことの無い方にはネタバレになります。

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紫匂う by 葉室麟
紫匂う
紫匂う
講談社

★…葉室麟氏の描く主人公は、まっすぐな人が多い。それと、男性は剣術に優れた人、てのも多い。パターンだとも言えなくはないけれど、読み進めていく推進力というか、面白さに引っ張られていく感じで気にはならない。今回の話しも、最初は、昔いいかわした相手についてっちゃう不倫な展開?かと思ったものの、そう単純な話には終わらず、でした。夫婦のまっすぐさ、子ども達の素直さ、それを理解してくれる人達の心強さ。面白かったです。

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真夜中の相棒 by テリー・ホワイト

★…マチュー・カソヴィッツがジョニーを演じた「天使が隣で眠る夜」は1994年の映画。もう20年も前の話なのか…(しんみり)。映画ではジョニーを巡る男2人は初老で、原作に対して言われてるようなゲイ・ミステリ風な雰囲気はあまり感じなかった。でも原作は、殺しの仕事を請け負ってくる相棒マックも彼らを追い詰める刑事サイモンも長身ですらりとしたいい男、ジョニーは金髪巻き毛で多田由美の漫画に出てきそうなイメージ、そして原題は「トライアングル」。…だけどやっぱり、登場人物達はゲイとしての、恋愛関係のつながりではなく、ベトナム戦争や相棒を殺されたという外圧に少しずつ押しつぶされ精神を病んでいくなかで、思わず手を伸ばしてお互いにすがりつくような関係。それをじわじわと描写していくテリー・ホワイト、凄い。

特に、私は刑事サイモンが相棒殺しの捜査に執着するあまり、生活も妻子も顧みなくなり、刑事なのに他の事件はおかまいなし、査問委員会での受け答えでの「どうして自分の言っていることをまわりが理解しないのかさっぱりわからない」という様子に、なんだか胃の腑をぎゅっと掴まれたような気がしました。怖い。

80年代の作品で、日本でも30年ぶりの復刊、とのこと。テリー・ホワイトの他の作品も復刊されるんでしょうか。カソヴィッツの映画公開時に「真夜中の相棒」と「木曜日の子ども」を本屋で買ったはずなのだけど、当時は読むのを挫折、引越のときに処分したのが悔やまれます。

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帰ってきたヒトラー
帰ってきたヒトラー 下
帰ってきたヒトラー 上

★…アドルフ・ヒトラー「本人」が、どんな運命のいたずらかタイムスリップして復活したらどうなるか?それが、ヒトラーの一人称で語られる小説。存命中もメディアを活用し、語りで魅了した人物が現代のメディアに出会い、もちろん批判も受けながらも注目を集める。一人称で語られるから、読者はヒトラーの目を通して世間を見るし、ヒトラーの考えや心の動きを辿る。ドイツでは当然ながら賛否両論、だそうですがベストセラーになり映画化もされるそうです。

小説としてはいいけれど、これ、映像化されるとどうなのかなぁ。本には本の良さがある、という好例な気がします。ヒトラーの心の動きに共感すら覚えてしまうけれど、最後の最後に出てくるひとことのスローガン。その意味するところを考えると、コワくなります。

ちょうどこの本を読んでいる時、スカパーでチャップリンの「独裁者」も観たし、ブルーノ・ガンツ演じる「ヒトラー 最期の12日間」も視聴。映像的な情報も十分取り入れながら読みました。…しかし、チャップリンの独裁者は1940年、まだ本人が生きているときに制作された映画ですよ。すごいよなぁ。

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蔦重の教え/魅惑のニッポン木版画
蔦重の教え
蔦重の教え
飛鳥新社

★…車浮代の「蔦重の教え」、なんとなく面白そうだったので読んでみました。小説仕立ての「啓発」部分が話題のようだけど、そのあたりは大してスゴいこと言ってるように思えませんでした。蔦重って人はスゴかったんだろうけど。それより、版元である蔦重が抱えていた歌麿が絵を描き、それが版画として作られていく過程の描写が面白かった。

で、横浜美術館で3月から始まった「魅惑のニッポン木版画」展に行ってみました。昔懐かしい木版画の世界…面白かったのはやはり江戸〜明治のあたり。特に美人画の髪の表現、まるでペンで描いたかのような細さと版画での再現性は本当に素晴らしい。昔の日本人の技術と美的感覚、すごいなぁ。蔦重の教えの中にもそんな描写がありました。正直、現代作家の版画は「それ、木版画でやる必要ある?」な作品が殆どで、感慨も何も受けなかった。技巧と芸術性って単純に同一線上で語れないことだと思うけど…。

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フラテイの暗号

★…アイスランドという、私にとっては馴染みの薄い国が舞台のミステリー。名前が独特で、登場人物、誰が誰か、をクリアにしながら読む必要あり。「フラテイの書」をめぐる謎解きの答えがちゃんと日本語で展開されていて、よく作ったなぁ、と感心。前半は非常にのんびりと進むのだけど、後半、急展開で謎と登場人物達の関係が氷塊していく。…でもあまりにも偶然が過ぎて、アイスランドにはそんなに人が少ないのか、とさえ思ってしまう。驚いたけど、ご都合主義と思えなくもない。

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シャーロック・ホームズ全集が文庫に!

★…邦訳で読む時に迷ったシャーロック・ホームズ全集…手軽な文庫を選び、それも良かったけれど、ホームズは原書でも、別の訳でトライしてもいいかな、と思わせます。評判の高い小林司氏と東山あかね氏の全集が文庫で出るそうです。河出書房のページはこちら

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キャッスルの小説がホントに出てました
長い酷暑 (ヴィレッジブックス)
長い酷暑 (ヴィレッジブックス)
ヴィレッジブックス
裸のヒート (ヴィレッジブックス)

★…ドラマ「キャッスル」の主人公リチャード・キャッスルの名義で、ドラマ内に出てくる「長い酷暑」「裸のヒート」の邦訳が本屋さんに並んでいてびっくり。ドラマのノベライズではなく、本当にキャッスルが書いたという設定で中味はちゃんと「小説」してるようです。

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陽炎の門 by 葉室麟
陽炎の門
陽炎の門
講談社

★…最近4日ごとに違う本を読んでいるので、感想が追いつかない。陽炎の門は「氷柱の主水」と呼ばれるような冷徹な印象をまわりに与える主人公で、かつて自らの手で介錯した親友の娘を妻にしているという複雑な境遇。37歳の若さで藩の執政に出世したところに、自分の証言で切腹するはめになった親友の死の原因となった事件が冤罪だという話が持ち上がり…と、物語も登場人物もなかなか複雑。以下、ちょいネタバレ。

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さわらびの譜 by 葉室麟

★…葉室麟の最新刊、「さわらびの譜」。女性ながら父に弓を教え込まれた伊也と、流派の違う弓の名手 清四郎、その許嫁になった伊也の妹 初音。…これが単純な三角関係の話にならないのが葉室氏の物語の面白いところ。性格の違う姉妹が、反発するのではなくむしろ互いを思いやるのがいい。そのぶん、恋にかかわる描写がますます切なくなるけれど。藩主の行動や藩内の派閥やら政治的な思惑が絡んだりしながらも、最後は押し付けられた無理難題に女性ながら果敢に挑む伊也の姿、それが素晴らしい。

葉室氏の小説、女性が主役格で出てくる物語は特に良いな、と思います。また、実在の人物より今回のように架空の人物が主役のほうが面白い。やっぱり自由度が高いからかな。ツイートでも書いたけど、もしコレ実写化するなら新納左近は堺雅人氏でお願いします。笑 「半沢直樹」は殆ど観てなかったけど、顔の演技とか喋り方とかハマると思うわー。そもそも実写化するとしたら、屋敷を襲ってきた刺客と弓で戦う伊也の姿を是非観てみたい。

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川あかり
川あかり
川あかり
双葉社

★…藩で一番の臆病者、と自他ともに認められてしまう18歳の七十郎が、命により刺客になった。長雨による川の増水で足止めをくらう要人を、川の反対側で待つ間に奇妙な面々と同宿になり…と、軽い読み心地ながらやっぱり清々しい読後感の本。脇役がユニークなところは、「螢草」と同じタイプかな。

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この君なくば by 葉室麟
この君なくば
この君なくば
朝日新聞出版

★…幕末の時代を背景に、しっとりとした男女の恋愛を描いた物語。想い合う仲なのになかなか結ばれず…という前半と、想いを遂げてからは幕末の激動に巻き込まれて…という後半、なんだかずっと切ない気持ちが続く。「この君なくば1日もあらじ」という言葉と、その言葉をもとに名付けられた此君堂(しくんどう)という栞の実家の名も美しい。九州の架空の藩の藩主忠継とその妻 五十鈴のキャラクターもいい。

栞と五十鈴、性格は異なるのに一本筋の通ったところはとても似ている。だいたい、葉室氏の本のキャラクターはそういう人物が多いかも。ところどころの、心情をあらわす言葉がとても美しいので、一気に読んでしまったけれどまた読み返したくなります。

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絹の家 by アンソニー・ホロヴィッツ

★…コナン・ドイル財団が認めたという、シャーロック・ホームズ61作目の作品。…確かによくできているけれど、長編にする必要があったかな、という読後感。それっておそらく、あんだけひっぱった「絹の家」…ハウス・オブ・シルクの正体が「え、それ?」という肩透かしだったから。そして、コナン・ドイルがこういう設定を持ってくるかな、と思ったから。続きにネタバレ。

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秋月記
秋月記 (角川文庫)
秋月記 (角川文庫)
角川書店(角川グループパブリッシング)

★…江戸時代、秋月藩の財政立て直しに奔走しながらも藩主をないがしろにしたとして流罪に処される間余楽斎。若くして隠居する前は小四郎と名乗っていた彼が、流罪を言い渡されてから若い頃を振り返る…という構成、といって良いかな。伏影と呼ばれる忍者もどきとの剣劇もありつつ、テーマは政。憎まれ役を自ら引き受け、藩政をしかるべき方向に導くことにした小四郎…というのが葉室麟氏の解釈というか、味付けというか。読み応えありました。九州は父の出身地だけど、ほとんど馴染みがないので、秋月藩も間小四郎の名もこの本で初めて知りました。そういうところも興味深い。

これで文庫になっている葉室氏の本は全て読んでしまったので、あんまり文庫になりなさそうな出版社の単行本を買うことにしました。今はシャーロック・ホームズのパスティーシュ、「絹の家」を読んでます。

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風渡る / 風の軍師 黒田官兵衛

★…戦国時代、キリシタンでもあった軍師黒田官兵衛と、修道士ジョアン・デ・トルレスを中心に、戦国絵巻というよりはキリスト教がどのように日本に持ち込まれ、布教され、当時の政や暮らしに影響を与えたか…が描かれています。今まで読んだ葉室麟作品では、友情や武士の挟持、恋愛など、登場人物の心情がこまやかに描かれている…という印象でしたが、このふたつの作品はちょっとその影が薄れます。私はこの時のヨーロッパのキリスト教布教のやりくちに反発を覚えるので、特に感情移入できなかった、というのがあるかも。教義としては日本人にも受け入れられる素晴らしいものなのだろうけど、その背景にあった植民地主義を考えると…。

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そこに僕らは居合わせた--語り伝える、ナチス・ドイツ下の記憶

★…読み始めたら止まらなかった、ナチス・ドイツの時代に居合わせた子どもの目から見た当時の「普通の」ドイツ人の暮らしと行動。20編の短編からなり、現代を生きる子どもが老人に聞いたり、手記になっていたりとその描かれ方は様々。ラストに希望を感じられるものもあれば、平和になったはずの現代のドイツの一幕の、その後の展開にそら恐ろしいものを感じたり…。後書きによると、このうち2編は著者グドルン・パウゼヴァング自らが経験したことをもとに描かれているそうです。一気読みしてしまったけれど、ちょっと勿体なかったかも。何度でも読み返したいし、知ること、記憶しておくことの大切さを改めて感じる本です。

20編のどれも非常にクオリティ高いのですが…やはり1編目の「スープはまだ温かかった」には驚きました。だからこその1編目なのか。20編目の最後の一言も忘れられない。1編目だけでも立ち読みしてみたら…最後まで読みたくなること請け合いです。

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いのちなりけり by 葉室麟

★…無骨な武士が結婚した女性に「あなたの心をあらわす和歌を」と問われ答えられず、それならば見つかるまで寝所はともにいたしません、と宣言されて離れ離れに暮らして17年。再会するまでの間、律儀に和歌を探す…とあらすじだけ書くとちょっと、なんですが、読み始めるととまりません。女性の描写があいかわらず素敵。水戸光圀をはじめ歴史上の人物が織りなすドラマの中に、フィクションの人物達がうまく絡みます。

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乾山晩愁 by 葉室麟
乾山晩愁 (角川文庫)
乾山晩愁 (角川文庫)
角川グループパブリッシング

★…尾形光琳の弟、尾形乾山の表題作や、狩野派の絵師など、芸術家が主人公の短編を集めたもの。絵を描くこと、何か生み出すクリエイティブなしごとに携わったことのある者には共感できる部分も多いのでは。絵を学んだときに天才肌の人が近くにいたことがあると、余計に。物語を読んでから彼らの作品をネットで検索すると、今までなんとなく目にしたことのある有名な作品も違った印象で見えてくるから不思議です。

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オランダ宿の娘

★…時代小説の面白さは、史実とフィクションの絡み合い。葉室麟氏の描く女性キャラクターは、か弱いようでいて芯の強いしっかりした女性が多くて、それが楽しみでもあります。「オランダ宿の娘」は、シーボルト事件を中心に据えているのだけど…主人公であるオランダ宿の娘たち、るんと美鶴の物語と、シーボルトの物語がちょっとどちらも中途半端かなぁ。娘による放火、という題材も微妙に中途半端。だけどそれでも清々しい読後感なのは葉室氏ゆえに、かしら。

正直、シーボルトさんの「動機」はもっとどろどろしていて良かったのでは。バレたらいろんな人が処分されるのは分かっていて然るべきで、功名心の犠牲者に対して気に掛ける優しさよりも、功名心が勝った、という描写がはっきりしていたほうが納得できたかなー。

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世界を回せ by コラム・マッキャン
世界を回せ 上
世界を回せ 上
河出書房新社
世界を回せ 下
世界を回せ 下
河出書房新社

★…オリーブ・キタリッジのような、という書評をどこかでみて買ったのだけど、良い意味で裏切られました。

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橘花抄 by 葉室麟

★…葉室麟氏の時代小説、私は文章がすごく好きです。そして、出てくる人々の潔さ、清々しさ。実在の人物、史実をもとにフィクションを織り込み、淡々とした記録しか残っていない人々の心情を、この物語では「香道」と「和歌」を使いながら描いています。主人公、卯乃をはじめとする女性達の芯の強さ、健気さも印象に残る。ちょっとまだ余韻に圧倒されている感じなので、あーだこーだ感想に落とすことができないでいます。

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白雪姫には死んでもらう

★…これ、原題を直訳するとたぶん「白雪姫は死なねばならない」だと思うんだけど、それをこの邦題に訳したセンス、素敵。タイトルだけで「おっ」と思う。

ドイツのネレ・ノイハウスによるオリヴァー&ピアシリーズ、第4作。ナチスの影を描いた前作から1年半くらい後。1日、1日、登場人物たちの行動や心情を丁寧に追い、積み上げていくような書き方をする作家だと思います。ちょっともどかしいと感じるときもあるけれど、後半、真相が見えた後さらに積み重ねられる展開は、本当にドラマか何かを見ているよう。映像が浮かぶんですよね。

ピアは直感で動くタイプの女性刑事で、上司のオリヴァーは冷静なタイプ、という設定のようなんだけど、今回はそのオリヴァーの結婚生活に一波乱。…だけどなー、後半、彼が取った行動はちょっとどうなのよ、という感じ。人間らしいといえば人間らしい、のかな。

これから最初の2作が訳されるのか、それとも続編なのか。いずれにせよ、邦訳が出たら買うつもりです。

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銀漢の賦 by 葉室麟

★…葉室麟の時代小説。10代の頃に友情を育んだ武士と農民の幼なじみ3人は、ある出来事がきっかけで一人は死に、二人は絶縁状態に。それが50代を迎えた頃になって再び交流が…という、松本清張賞受賞作。

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深い疵 by ネレ・ノイハウス

★…ドイツにはあんまり「ミステリ」の分野の作品が無いらしい。北欧ミステリとか他国の翻訳は読まれているらしいけれど、自国の作家さんは少ないそうです。その中で、このネレ・ノイハウスはドイツでもとても人気なのだとか。

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夏の嘘 by ベルンハルト・シュリンク

★…「朗読者」で有名な作家さんですが、私はこの短編集が初めて。夏が舞台で、どの話にも嘘、あるいは本人の意図しないねつ造や事実のねじ曲げが含まれている…というコンセプト。なかなか読み応えありました。静かな話ばかりかと思いきや、売れない作家の夫が売れっ子作家の妻につく嘘の結末は少し背筋が寒くなったし、人生最後の夏を「ある意図」をもって過ごしていた男が家族からうける仕打ちは、いくら彼の嘘とその意図が原因だったとしても可哀想に思えてしまうし…。ラストを飾る、孫と旅をする年老いた女性の記憶は、思いのほか温かな余韻を残します。

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Gathering Blue by Lois Lowry

★…本屋に行って、ロイス・ローリーのGathering Blue、The Giverに続いて邦訳が出ていることに気付きました。…だからといって、twitterでも先にtweetしたとおり、実はオススメするつもりはありません。

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コリーニ事件 by フェルディナント・フォン・シーラッハ
コリーニ事件
コリーニ事件
東京創元社

★…読み始めたら止まらなかった、フェルディナント・フォン・シーラッハの「コリーニ事件」。初めての長編小説だそうです。老人を惨殺した犯人を弁護することになった新米弁護士。しかし、被害者の老人は実は子ども時代の親友の祖父で…ここまで聞くと、ふつうは弁護を降りるのだろうけど、主人公はベテラン弁護士のアドバイスに従って続行することにします。

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遮断地区

★…ミネット・ウォルタースにしては、なんというか直球勝負な物語だな、と思いました。通勤中に読んで、4日で読了。

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コリーニ事件
コリーニ事件
コリーニ事件
東京創元社

★…昨日、いま私がハマっている作家は誰だろう、と考えて浮かんだフェルディナント・フォン・シーラッハ。今日、本屋に行ったら新作が出ていて、文字通り飛びついて買いました。やっぱりたまには本屋に行くべきだ。ミネット・ウォルタースの遮断地区の次に読むか、家で併行して読むか。

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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

★…久しぶりに村上春樹氏の小説を読んだ。もしかしたら、面白いかも、と思って。でもダメだった。「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を読んでハマって、村上氏の作品を読みあさっていた頃は、何に魅力を感じていたんだっけ。どの作品から「ダメかも」と思ったんだっけ。ひとつ言えるのは、文体が好きだった、ということなんだけど…文体ですら、一語一語味わおうという気持ちになれなかった。大きな事件も起きず、淡々と進みながら惹き付けてやまない、という読書経験は、最近ではアンソニー・ドーアの作品とか、オリーブ・キタリッジとかが思い浮かぶ。とんでもない事件が起きる話を淡々と書く恐るべき短編はフェルディナンド・フォン・シーラッハ。たぶん、自分の好みが変わってしまったのかな。SFに昔ほどのめり込めないのと同じで。

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トゥルーブラッド12 愛情の行方

★…読了。うーん…惰性で読んでいる感が巻を追うごとに強まってくる。もう読むのやめよっかな〜。スーキーの頑張りと強さを見守るためだけに読んでいる感じなんだけど、今回はなんかその部分ですら惹き付けるものがなくなった気がする。

買っている理由のひとつは多田由美さんのイラストなんだけど…表紙はサムなのかなぁ。これもちょっとイメージが違う。

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Ruth Rendell: 13 Steps Down

★…ルース・レンデルの13 Steps Down。ITVがドラマ化していました。

13 Steps Down
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螢草 by 葉室麟
螢草
螢草
双葉社

★…葉室麟という作家、実は初めて知りました。書評で高く評価されていたので買ってみたのですが、新しい作家を見つけられて良かった。

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無罪 by スコット・トゥロー
無罪 INNOCENT
無罪 INNOCENT
文藝春秋

★…ようやく読了しました、スコット・トゥローの「無罪」。「推定無罪」の約20年後の物語です。「推定無罪」の続編ではあるけれど、その最後に発覚する事件の背景と犯人については、「無罪」の中では触れられていません。「無罪」だけで単独で読めないことはないけれど、読んでおかないと「無罪」の奥深さは伝わってこないと思います。

あらすじ:検事補殺害の嫌疑に対して無罪を勝ち取った20年後、判事となっているラスティ・サビッチの妻バーバラが死ぬ。もともと心臓に難を抱えるバーバラだけに自然死に見えたが、奇妙なことにラスティはすぐに通報せず、1日妻の亡がらの側にいたという。20年前にラスティを追いつめたトーマス・モルトは、ふたたびラスティに疑いの目を向ける…

以下、ホントにネタばれ感想。

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1984 by George Orwell
1984 (Signet Classics)
1984 (Signet Classics)
Signet Classics
Nineteen Eighty-Four
Nineteen Eighty-Four
AudioGO Limited

★…ジョージ・オーウェルの「1984」、以前ハヤカワ文庫の新訳版を読みましたが、原書も読みたくなりました。マスマーケット版だから紙質はイマイチかもだけど、表紙がいい。目玉。…好きなんだな、目の造型。2月25日(誕生日だ)には、クリストファー・エクルストンが参加するBBC Radio 4版のAudiobookが出るみたいです。

もしかしたら、BBC Radio4のこのページで聴けるのかも。

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ブラックアウト by コニー・ウィリス

★…これ、3つも賞を取っている傑作SF、みたいなふれこみだったのでつい購入してしまったのですが…すんごいつまらなかった。…と、最後まで読めなかった人間が言っていいのかどうか分からないけれど。なんだかもう私にはタイムトラベルまでいっちゃうSFは受容できないのかな…。しかし、登場人物達の人物像やらタイムトラベルの背景やらが曖昧なまま数多くの台詞で展開する物語に、ハラハラドキドキするようなスリルは感じられないし、人物の心情やらその時の状況やらに感情移入することもできないわけですよ。SFらしくインプラントだなんだと様々な技術が出てくるけれど、中途半端に言葉だけで出てくるから嘘くさい(いやSFはそもそもフィクションだけれどもさ)。そもそもタイムトラベルしてるのが史学生で、研究のため、というのが軽い。目的はそれだけ?それとも後半まで行けばなんだかすんごい目的が出てくるの?(だったらもうちょっと早めに匂わせてくれないとそのページまで辿り着けないよ)。たかだか研究目的で過去にずかずかと乗り込んだ史学生達が現代に戻って来られなくても、それがどーだっていうの?ってくらい、どーでもいいわ、な気持ちになってしまった。はぁ…。

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推定無罪 by スコット・トゥロー

★…今頃なんですが、読んでみました。ここ数年、Law&OrderシリーズをスピンオフのSVUやCIやLAも含めてスカパーで見ているものだから、法廷劇については多少の前知識有り、で読んだのは良かったかも。ただ、その分検察が弱過ぎてちょい物足りず。物語の進行や内包する重厚感は、ここ最近読んだことのないもので、かえって新鮮さを感じます。心から面白かった、といえる小説。「無罪」も購入済みだけれど、ハードカバーだからなぁ…持ち歩きはちょっと苦しい。でも早く先が読みたい。

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The Hobbit

★…先週の週末に読了。日本語の瀬田訳も読みつつ、殆どは原書で。LotRよりは読みやすかった…。映画はこれをもっと拡大しているんでしょうね。3部作にしてしまうわけだから…。単なる竜退治の話で終わっていないところがこの物語の一番凄いところかも知れない。人間、ドワーフ、ゴブリン、エルフと、宝を巡るいろんな種族の戦争に発展したものを、小さなホビットが終結させるきっかけを作る(まぁちょっとそれはどうなの、という行動もあったけど…笑)。ゴラムの気味悪さ、あの自分に話しかけるmy preciouss、てのはどこから発想したのかな、とか、指輪物語のこととかを思い出し、やっぱり映画は観に行かなくては…と思います。3時間だからさすがに会社の帰りは厳しいかな。

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Pocket版Hobbit
Pocket Hobbit
Pocket Hobbit
HarperCollins

★…ペーパーバックと同じ紙質だけどもっと小さいポケット版の原書。文庫サイズとほぼ同じですが、ハードカバーなので残念ながら文庫カバーには入りません。字がちょっと小さいので読んでいて疲れますが、瀬田氏の邦訳と交互に読み進めています。正直、原書の方が分かりやすいかも。新訳版よりは瀬田氏の訳のほうが良いですが、なんとなく頭の中に情景が浮かびづらい。歌のところは邦訳に助けてもらったりしていますが…笑

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We Need To Talk About Kevin
少年は残酷な弓を射る 上
少年は残酷な弓を射る 上
イースト・プレス
少年は残酷な弓を射る 下
少年は残酷な弓を射る 下
イースト・プレス

★…読了しました。やっぱり私は原題の方が好きです。後書きで著者自らが書いているように、語り手であり問題の少年ケヴィンの母であるエヴァへの評価は確かに二手にわかれそう。共感か、反感か。ケヴィンが生まれつき悪魔のような子どもだから悪夢のような事件が起きた、ただそれだけのことと言えるのか。そもそもエヴァが語っている内容に嘘はないのか。映画のスチルを見ると、ティルダ演じるエヴァと幼少期のケヴィンがそっくりで、その写真一枚だけでネタバレというか、真相がにじみ出ているんじゃないかと思ってしまいます。

人によって抱く感想が異なるかも知れない小説。それだけに面白いと言えるのでは。

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今読んでいる本
少年は残酷な弓を射る 上
少年は残酷な弓を射る 上
イースト・プレス

★…ティルダ・スウィントンが出ている映画の原作。帯に萩尾望都氏の名前があり、それでこの邦題では狙ったとしか思えないのがちょっと鼻につく。

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Andrew Vachss Blackjack

★…ハヤカワが邦訳を出さなくなって久しいアンドリュー・ヴァクス。待望のCrossシリーズの長編が登場!なんだけど、どうせ邦訳でないから洋書で買うしかありません。

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シャーロック・ホームズ 新訳読了

★…シャーロック・ホームズの新訳「恐怖の谷」を読了。…一カ所、「〜ですか?」が「でかす?」になっちゃってる誤植を見つけて、思わず「でがす?」と訊いてんのかとアタマがパニック。もー、初版でも無いのに誤植はやめてー。

刊行順に読んだので最後に恐怖の谷になっちゃいましたが、正直なところ、ドイルの二部構成の長編は冗長な感があります。緋色の研究でも感じたけど、半分くらい主役が出てこないのは、ちょっとねぇ。ただ、この話での読みどころはやっぱりモリアーティ教授への言及。対決の物語はとっくに書かれているのだけど、その対決を予見させるような情報が付加されていて、モリアーティ教授という悪の黒幕という存在に深みが出ています。この前の刊行の「シャーロック・ホームズの事件簿」ではワトソンではなくホームズが書いたという設定の話があり、あー、天才という設定の人が自ら語ると、ワトソンのような驚きが少なくなって物足りなくなるのね、と納得。引退後は養蜂やってるというのがまた、意外というか…。

GWにはジェレミー・ブレット版のDVDとベネディクト・カンバーバッチ版の両方を観ようかな。

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緋色の研究

★…新訳の全集の発刊順通りに読んでいるので、衝撃?の「最後の事件」の後にシャーロック・ホームズ第一作を読むという、ちょっと不思議な順番。でも実はズルして次の「生還」の1話目を読んでしまったんですけどね。

緋色の研究の二部構成、正直なところ二部の部分は冗長な気がしないでもない。モルモン教に対する見方については、100年前の作品ならば仕方ないのかも知れないけれど、これまた知識が無くても賛否ありそうな描写です。この作品を、Study in Pinkとして、要素をうまく使いながら現代版のホームズ&ワトソンの出会いと初回の事件として昇華させたSherlockは、やっぱり凄いわ。現代版の犯人の動機は共感できなかったけれど、「凶器」を選択した理由は現代版の方がしっくり来ます。逆に、原作の方が「その動機にどうしてそんな凶器を使う??」と疑問に思ってしまう。

小学生の頃から知っているホームズだけれど、全作読むのは今回が初めて。原書もいずれ買うつもりです。

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ヘルプ 心がつなぐストーリー

★…「ユゴーの不思議な発明」と、この「ヘルプ」は、本屋で見つけて購入。こんな映画が公開されるんだ〜、と、賞レースにも最近疎いので事前に知らなかったのですが、やっぱりたまには本屋に行くものですね。

「ヘルプ」は殆どが3人の登場人物の一人称で進み、読み出したらこれが止まらなくて週末に読み終えてしまいました。本として何度も読み返したい、というようなものではなく、コレは映画にして正解、という内容でしたけど、映画の出来も良かったから話題になったんでしょうね。そんなに昔でないアメリカで、こんな状況がまかりとおっていたこと、勇気の物語だけれどそれぞれが苦い想いを抱えて、勧善懲悪のようなすかっとした単純な展開には終わっていないことが良かった。しかし、ミニーのやった恐ろしいことは、「いい気味だ〜」と思いつつも、ホントじゃなくて言っただけ、にして欲しかったわ(苦笑)。

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時間はだれも待ってくれない

★…年末年始に読み終わった本。東欧SFの作品集で、選りすぐりなので読み応えありました。表題作や、一番最後の神と遭う男の話がとても良かった。

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千年紀の民

★…バラードの晩年の作品。元妻を空港の爆弾テロで亡くした主人公がそのテロの謎を追ううちに、ロンドンのミドルクラスの「革命」を煽動する人々と出会い、その彼らの行動は次第にエスカレートして…と、何となく「楽園への疾走」を彷彿とさせる物語。でも楽園への疾走ほど、ハッキリとした輪郭が見えるわけでもないし、人物も際立っていない気がするし、そもそも犯人にすぐに気付いても良さそうなのに…なんて思ってしまった。

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彼方なる歌に耳を澄ませよ

★…カナダに移り住んだハイランダーの子孫の現在の暮らしを、過去とともに語るアリステア・マクラウドの長編。語り手である私ことアレグザンダー・マクドナルドが、兄を訪ねるシーンから始まって、そこまでに至る「私」とその家族に起こったできごと、家族が語った祖先のエピソードが綴られる。短編と同様に、ひとつひとつの描写に見落としてはならないと思わせるような情景や心象風景が含まれていて、じっくり読む時間がとても貴重な気がしました。もっと読みたい、と思わせる作家だけれど、とっても寡作。次の作品は果たしていつ読めるのかしら?

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Pain Managementの和訳

★…Andrew VachssのPain Managementの和訳についてWeb拍手にコメントを頂きました。…いつ和訳が出るのか、私も知りたいです。しかし、この調子だともう出ないのでは、と思っています。グッド・パンジィが出た時には、早川書房さんからメールでご連絡頂いたくらいなんですけどね。途中で翻訳が出なくなった古株の作家さんって結構いるでしょうが、私にとってはレンデルとヴァクスが…コンスタンスに作品が出ている作家なのに、残念です。

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ねじまき少女

★…うーん、つまらなかった、ねじまき少女。これがSFの各賞総なめって、わからない。今どきのSFに私がついていけなくなったのかしら…。

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ドクター・ラット

★…書評で見て購入。前評判通り、凄い本でした。色んな意味で。人間の都合で動物実験を繰り返すその行為に警鐘を鳴らす…という作品かも知れないけど、展開が斬新。人間のように考え、語るドクター・ラットこと実験動物のうちの一匹であるネズミと、謎の衝動である場所に集まろうとする動物たちの語りで進む物語…。

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灰色の輝ける贈り物

★…ひとつの短編集をふたつに分けて出版されたらしい、アリステア・マクラウドの本。じっくり読むと、じんわりと迫ってくる、ミステリとは違う読書経験をさせてくれる。長編はどんな感じなんだろう。

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音楽の在りて
音楽の在りて
音楽の在りて
イースト・プレス

★…萩尾望都氏の小説集。初めて読みました。中編の「美しの神の伝え」は実はまだちゃんと読んでいないけれど、他の短編は読みました。さすが、面白いです。「ここではないどこか」のシリーズを一気読みした後だったので、この週末は萩尾ワールド(笑)にどっぷり。

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冬の犬

★…アリステア・マクラウドは初めて読む作家。じっくり読みたいと思っていた本だけど、GWで読み切ってしまった。寡作な作家ということで、邦訳もひとつの短編集をふたつに分けたものと、唯一の長編の3冊だけ。私は最後の「クリアランス」のラストをずっと引きずっています…。それから、原題に選ばれた「Island」も。他の2冊も読むつもりです。

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情事の終わり by グレアム・グリーン

★…映画化もされたことがある、「情事の終わり」。宗教の愛と、人と人とが抱く愛の両方について描かれている…と考えればいいのかな。哀しい余韻が残る作品。

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楽園への疾走

★…J.G.バラードの「楽園への疾走」。中年の女医、ドクター・バーバラが目指す「楽園」の姿、その突き進む姿の強烈さ…面白かった。もう亡くなってしまった作家だけれど、「殺す」を読んで以来、少しずつ読んでいこうと思っている作家のひとり。

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春にして君を離れ

★…アガサ・クリスティーが別名儀で書いた、ミステリでは無いのに心理的に追いつめられるような怖い本。…これ、1944年の作だそうです。舞台は第二次世界大戦が始まる前、イギリスからはるばる中東まで娘を見舞った母ジョーンが、悪天候で足止めをくらった宿泊所で何することなく自分を見つめ直すうちに、穴からトカゲが出てくるように今まで信じていたことがガラガラと崩れていく…ような話。裏表紙にロマンチックなんとか、なんて書いてあるけど、ちっともロマンチックじゃない。ジョーンがクライマックスの後、帰国してふたつの道からひとつの選択を迫られる場面、その後のエピローグ…ジョーンのように自分のことしか考えない人間の、まわりの人間が気の毒だと思う反面、面とむかって告げることを無意味と考えるまわりの人間達もどうよ、とも思う。ジョーンが思い切って別の道を選んでいたら、彼女と彼女の家族の人生は変わったのかしら、と真剣に考えてしまいます。この後も、時折読み返して自分自身も見つめ直したくなります。

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おとなしいアメリカ人

★…相変わらずグレアム・グリーンを通勤中に読んでいます。「二十一の短編」は二十一の楽しみ方がありました。「おとなしいアメリカ人」は…正直、途中で「冒頭で殺されたアメリカ人との思い出がいつまで続くの?誰が殺したか謎解きはないの?」なんてふと思いましたが、余計な心配でした。インドシナ戦争の中での物語が、その頃に実際に発表されたとは…そして、たった一人のアメリカ人の行動に、なんとまぁ「アメリカっぽさ」が投影されていることか。最初は分からなかったけれど、徐々に見えてくる。うんざりしながらも、心から憎むほどではない…複雑な思いを抱くことになります。主人公のイギリス人レポーターと同じ気持ち、なのかな。

今手元にあるのは「情事の終わり」。J.G.バラードの作品2冊と「話の終わり」も。自宅ではハードカバーを読もうかと。挫折したのは「半分のぼった黄色い太陽」…コレ、正直どこがいいのか分からなかった。4分の1ほど読んで、どのキャラクターにもストーリーライン(?)にもピンと来なかったので、さっさと見切りをつけることにしました。多分、手元においていても無駄だな、と。

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ある小さなスズメの記録

★…本屋で一目惚れして購入。こういう本は、大切に紙の感触を味わいながら読みたい。12年も生きたスズメの、感情を抑えながら描かれた愛溢れる記録。

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螺旋
螺旋
螺旋
ヴィレッジブックス

★…主人公の編集者のドジっぷりに正直、途中で読むのやめようか、と思ったけれど、彼が探している作家の正体が知りたくて最後まで読んでしまった小説。小説家の正体はほぼ予想通り、でも期待はずれというほどではなかった。併行して進むエピソードに出てくる人物の中の、意外な人が最後に絡んでくるのが良かった。面白かったけれど、オリーヴ・キタリッジの生活を読んだ後なので、ちょっと「負けてる」感あり。

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オリーヴ・キタリッジの生活

★…短編集だけれどピュリッツァー賞受賞、というちょっと気になる前情報で、なんとなく惹かれて購入してみたら大当たり。タイトルに出てくるオリーヴ・キタリッジが必ずどこかに出てくる、小さな町での様々な人間模様を切り取った短編集なのですが、ところどころの、ちょっとした心の動きを記した表現がなんだかとてもぐっと来るのです。大げさなところは無く、人間ってふとこんなこと考えるときあるよな、と思うことしばしば。そしてオリーヴのことが少しずつ分かってくると、何故か彼女のことが憎めない、すごく好きになってしまう。またいつか読み直してみたいと思うときが必ず来そう。だからこの本は保存版にしておこうと思う、そんな本です。こういう表現ができる作家、他の作品も読んでみたいです。

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ヒューマン・ファクター

★…初めてのグレアム・グリーン。スパイものであることとか、何十年も前に出版された本であることを感じさせない、面白さでした。じっくり、ゆっくり話が進むのに、ページをめくる手がとまらない感じ。スパイものだけれども、007みたいな暴力はない。物語の中でもそれは揶揄されていて、そこはちょっと笑える。あの結末のあと、幸せな結果は訪れるのだろうか。何年か、それとも何十年あとか分からないけれど、訪れてほしい。しみじみ思ってしまいます。

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トゥルーブラッド6 女王の謁見

★…面白いけれど残るものは余り無い、けれどつい読んでしまうトゥルーブラッド。多田由美さんの表紙の絵だから、というのも理由のひとつかな。この巻でビルとスーキーの出会いの秘密が明らかにされ、それを知ってからたまたまLaLaTVで放映された第1話を観たら、なんだか納得…。

初版だからか、また誤植が…私が気付いたのは3つ。てにをはがおかしいのとか、句読点が無いのとか。こういうのって、出版社にお知らせすればいずれは修正が入るんでしょうか?

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ゴールデン・フリース

★…ソウヤー、3冊目。これが初期の作品らしいけれど、とてもスケールが大きい、でも意外と納得のいくSF作品でした。コンピュータの一人称で、しかもそのコンピュータが殺人を犯したところから始まるという設定も変わっているし、巨大な宇宙船が向かう場所と宇宙の彼方からのメッセージがどこでどう繋がるのか…と思ったら最後の最後で繋がるのも、含みを持たせてあって面白い。で、どうなったんだよ、と聞きたくなるけれど知らないままの方が面白いんだろうな。

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ターミナル・エクスペリメント

★…ある日、死にゆく患者の脳を調べていた科学者ホブソンは、魂らしきものが脳から出ていくのを発見する。ホブソンはそれを魂波(ソウルウェーブ)と呼び…。

ソウヤーの本、2冊目。面白かったけれど、フレームシフトほどではなかったかな。魂波という発想は面白かったけど、正直なところ、脳のニューラル・ネットワークを完全にスキャンして、しかもそこから肉体に関するところだの、恐怖に関するところだの、きちんと切り分け出来るとは思えなかったので、途中からちょっと懐疑的に読んでしまいました。そもそも、自分の複製を作るということの倫理的な抵抗感は無いのか、この主人公は。…と、主人公ホブソンに感情移入できなかったのも大きいかも。殺人の詳細情報をホブソンが知っているように書かれたすぐ後に「知らなかった」という描写がある凡ミス?と思うところもあり、そういうのって気付くと興ざめしちゃいますよね。

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フレームシフト

★…フラッシュ・フォワードの原作が気になって、でも結局そちらを買わずにこっちから読み始めました。…面白かったー。久しぶりに一気に読んだ小説。ヒトゲノム計画、遺伝子、テレパシー、ナチと、盛りだくさんの素材を詰め込みながら、うまくまとめられていて、読みやすい。まぁ、テレパシーとネアンデルタール人は極端かなぁ、と思うし、ナチの残党探しにしても、「そんなにそっくりさんが一杯?」とツッコミたくなった部分はありますが。

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トゥルーブラッド5 暗闇の狙撃手

★…気軽に読めてしまうライトノベル系のヴァンパイア小説も翻訳が5冊目まで出て、テレビドラマもLaLaTVで放映決定。アンナ・パキン主演ってのが楽しみで読み始めた小説、主人公のスーキーが共感できるキャラクターだから読み続けられるのだけど…なんか、ちょっとモテ過ぎかな。笑

翻訳でちょっと気になったのが、表現に「こじんまり」てのが何回も出てきたこと。本来はこぢんまり、が正しいのでは。こじんまりとする説もあるようだけどね…。一回くらいなら気にならないけど、ひとつの小説に何度も何度も出てくると、例え正しい仮名遣いでも他の表現はなかったのか、と思ってしまったかも。

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天地明察
天地明察
天地明察
角川書店(角川グループパブリッシング)

★…本屋大賞をとった話題の本。たまには違ういろあいの本を、と思って読んでみました。面白かったけど、史実や天文関係の記述に誤謬が少々あるそうな。そーいうことを気にせずに読むなら、ひたすら真面目で真摯で欠点のない渋川春海もなぜか嫌味に感じず、面白いと思える。…しかし、当時にしてはとっても長生きした渋川春海の最後のほうの人生の描き方って、それだけ?と若干不満。

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オルモスト・ムーン

★…長年介護してきた母を殺してしまった中年の娘のその後の24時間を、娘の回想をまじえて描く本。ラブリー・ボーンの作者による本で、私はこちらの本の方が好き、かも知れない。以下はネタバレ。

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ラブリー・ボーン

★…映画ではなく、小説をまず読んでみました。面白かったです。家族のひとりが殺されて、遺体も一部しか見つからない…という中途半端な状況の中、犯人とおぼしき人物はいるのに確証は出ず、少しずつ家族の関係が壊れていく遺族たち。それを、殺された娘が「天国」から覗き見て語る、という構成も面白い。でも、映画にしたときに、最後のほうの不可思議な展開(あの世とこの世の交流??)とか、再び結びつく家族の絆、みたいなものがちゃんと表現できるのかしら。ピーター・ジャクソンなら出来たのかな。

読み終わって、キャスト見てちょっとビックリ。マーク・ウォルバーグがお父さんでレイチェル・ワイズがお母さん、スーザン・サランドンがおばあちゃまなんだ。彼がパパなら、犯人やっつけてしまいそうじゃん。笑 …スーザン・サランドンのリンおばあちゃまは、しかし、ピッタリか。

アリス・シーボルトの本は、Almost Moonも読むつもり。

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ギヴァー 記憶を注ぐ者

★…ロイス・ローリーのThe Giver。邦訳はしばらく絶版だったのが、今日本屋で「新訳」なるものが出ているのを発見。中味を立ち読みしてみたけれど、正直、この翻訳者の和訳の仕方ってあまり好きになれないかも。何となく英語を意識し過ぎ、というか。物語自体はとても良いのに、何だか残念でした。…しかし、私はこれ、原書で読んだので旧訳は知らないんですよね。

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憑かれた鏡

★…エドワード・ゴーリーが選んだ怪奇小説12編。エドワード・ゴーリーのイラストとともに。年末年始に読む本としてはどうかと思うけど(笑)、なかなか面白くて止まりません。

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トゥルーブラッド2 歪んだ儀式

★…シリーズ第2弾。これはドラマのシーズン2の原作になっているらしい。…でも、おそらく被害者とかは違うみたい。シーズン1の段階から出ているスーキーの友人タラとか、ラファイエットとか、キャラクター設定も変わっているみたいだし。正直、この本を読んで何が残る、というわけではないけれど、ドラマ化されても面白い要素は確かにたっぷり持っている、と思う。日本ではあと1冊、連続で出る予定になっている。そのあとはどうなるのかな。

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ぼくと1ルピーの神様
ぼくと1ルピーの神様
ぼくと1ルピーの神様
ランダムハウス講談社

★…映画「スラムドッグ$ミリオネア」の原作。映画は見そびれてしまったけれど、原作に劣らず評判よかったみたいなので、見ておけばよかった。

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一九八四年

★…SF好きなら、もっと早く読んでおくべきだった。新訳が出たことをきっかけに今読んでいます。この小説に影響を受けた近未来ものの映画、もしかしてあれも、これも…と思えてきました。ハマります。…しかし、この新訳版、内容と全然関係ないとこでダメ出しするとしたらハヤカワepi文庫なるシリーズの「トールサイズ」ってやつ。文庫なのに微妙に縦が長くて(たった数ミリ、みたいな中途半端さ)手持ちの文庫カバーが使えない。かろうじてひとつだけ、ぎゅうぎゅうに詰めこんではまった帆布のカバーを使っているけれど、文字が大きい、とか言ってもたいして大きくないし、こんなサイズにした意図が全く不明です。

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過去の力
過去の力
過去の力
シーライトパブリッシング

★…イタリアのサンドロ・ヴェロネージの小説。タイトルや解説に惹かれて読んでみました。記憶の曖昧さとか、他人から得た情報で人の記憶や考え方がどう変わるか…という部分でもともと惹かれるテーマなので、結構面白かった。ラストシーンと、児童文学作家の主人公が書く挿話のラストが、いくつかの意味に取れるまま、解釈は読者にゆだねられているのは、若干のもやもやが残るけど。

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トゥルーブラッド

★…ソフトバンクが文庫出していたとはね〜。それはさておきトゥルーブラッド。トワイライトのヒットのせいなのか、ヴァンパイアものが人気でているんでしょうか。本国ではアンナ・パキン主演のテレビシリーズが大ヒット、実は私もシーズン1のDVDは購入済み(でもまだ観ていません〜)。なかなか日本では放映されないかな?と思っていたのだけど、先に邦訳が出るとは…。しかも表紙と人物紹介が多田由美さんですよ。本国では9作品まで出ているシリーズ、とりあえず日本では3巻まで刊行が決まっているそうです。この勢いで、ブラッド・タイズの原作も出ないかなぁ。1巻目だけ出ているようですが、訳の評判がイマイチみたい。トゥルーブラッドのほうは、是非テレビシリーズを放映してほしい。

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バビロン・ベイビーズ

★…映画の公開にともない、原作もようやく邦訳が出た。原作は今読んでいるのだけど、カソヴィッツ映画であっても映画はちょっと観る気がしないなぁ…。テレビで放映されたら観る、かも。

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くらやみの速さはどれくらい

★…エリザベス・ムーンのネビュラ賞受賞作、読み終わりました。21世紀版アルジャーノンに花束を、と称されるこの作品…しかし。

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ドリーム・ギバー〜夢紡ぐ精霊たち

★…きれいな邦題だけれど、原題のGossamerを超えているとはいえない。内容から考えるとそんなに間違っていないんだけど、なんか、ロイス・ローリーのThe Giverを意識しているのが見え隠れしていて…。私は原書でもう読んだけれど、ロイス・ローリーの作品が翻訳されて紹介されるのは嬉しい。

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トム・ロブ・スミス:チャイルド44

★…噂通り、なかなかの読み応えでした。いまどきの小説で、「映画」風なイメージでしたけど。私はチカチーロ事件で裁かれたアンドレイ・チカチーロが法廷で檻に入れられていた映像を覚えていたので、あの事件がモデルという理由でも読みたくなったけれど…ドストエフスキーに次いでコレ、なので何だかロシア続き。今は「カラマーゾフの兄弟」読んでるし。

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ドストエフスキー「罪と罰」

★…どこかの書評で「小難しい文学作品かと思ったら、展開はまるきりサスペンスだ」といった内容を見て、「読まず嫌い」はやめて一度読んでみるか、と思いトライ。…いや、ホントに面白かった。上質なお芝居を見ているような気持ちにもなりました。何より、長い台詞まわしで表される人となり、人間像というのが、つくりものっぽくないというか、一筋縄ではいかないというか…。

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ザ・ロード
ザ・ロード
ザ・ロード
早川書房

★…いまだにのろのろと須賀敦子全集を読んでいるのだけど、ここらで少し趣をかえて小説を読もうかな…という気持ちに。今、いちばん気になっているのはコレ。AXNで放映中の「アフターワールド」も見ていたりするので、なんだか終末色が強くなりそうだけど。ヴィゴ・モーテンセン、シャーリーズ・セロン、ガイ・ピアースらで映画化されているところ、だそうで、ちょっと気になる。

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Another Life : The last Burke Novel

★…Andrew Vachssの公式サイトから、ついにバーク・シリーズに幕引きが訪れるというお知らせが…。ハヤカワが邦訳を出してくれなくなって久しいアンドリュー・ヴァクスのバーク・シリーズ。ハードカバーが出るたびに購入しているんだけど、なかなか読み進んでいない。これも予約しておくけれど、いつ読めるかな…読み終わったら読み終わったで、なんだか寂しいかも知れない。

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「川の光」と「冒険者たち」
川の光
川の光
中央公論新社

★…「川の光」を読みました。川辺に住むクマネズミの父子3匹が川辺に開発に追われて新しいすみかを求めて川上を目指す話。…お勧めの書評を見て読み始めてみたのだけど、子供の頃ハツカネズミを飼い、「冒険者たち」を読んで感動した記憶が強い私は、やっぱり冒険者たちには敵わないな、という感想。そこそこ面白かったけれど、人間のいるところを旅する親子の物語というところに、ところどころ「んなアホな」と現実に引き戻されてしまう感覚があったりして…。一番気になったのは、物語の冒頭。長男のタータには2回目の夏…って、寿命数年のネズミが1年以上生きていたら立派な青年、いや下手したら中年です。子供のままなんてありえない。2つ目の季節とか、そんな感じにして欲しかった。寓話的な物語だからところどころの表現は許して、とあるけれど、ネズミやハムスターに愛着を覚える私には、外してほしくない部分だったなぁ。

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エトルリアの微笑み
エトルリアの微笑み
エトルリアの微笑み
日本放送出版協会

★…久しぶりに本読んで泣いた。途中でもぐっと来るときがあって、電車の中で思わず本を閉じた。最後の部分はとっておいて、家に辿り着いてから一気に読んだ。姪っこがまだ小さい時に亡くなった父をちょびっと思い出した。この本に出てくるブルーノ老人の魅力とはほど遠いけれど。

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容疑者Xの献身
容疑者Xの献身
容疑者Xの献身
文藝春秋

★…今更なんですが、「ガリレオ」の映画版の原作がコレ、と知りました。…ミステリチャンネルの「このミス」か何かで話題になっていたのは覚えているけれど、これに湯川先生が出ていたとは…。それと、文庫にはまだ収録されてはいないのかも知れないけれど、ドラマの女刑事、内海薫も小説に出てきているらしいですね。とりあえず、「容疑者〜」は小説自体も話題になっていたので、読んでみることにしました。「病院坂の首くくりの家」読み終わったら。金田一耕助の小説ももうおしまい。金田一は特に強い魅力は感じられなかったけれど、読み終わるとなるとちょっと寂しい。

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今更横溝正史
本陣殺人事件
本陣殺人事件
角川書店

★…八つ墓村、獄門島は読みました。八つ墓村は、映像化されたもののほうが面白かったなぁ。怖くて。特にラスト、美也子の因縁のあたりが。

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クッキング・ママは名探偵

★…ダイアン・デビッドソンのクッキング・ママは名探偵。シリーズものです。新装丁のほうが表紙が美味しそうなデザイン。

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アンドリュー・ヴァクス

★…アンドリュー・ヴァクスについてWeb拍手にコメント頂きました。バークシリーズもクロスシリーズも、面白いのに最近はなんだかバークシリーズの邦訳も滞ってしまったような…。それが気になりますね。

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どろろ
どろろ〈下〉
どろろ〈下〉
朝日新聞社
どろろ〈上〉
どろろ〈上〉
朝日新聞社

★…読了しました。原作とは設定が違う、というのが賛否両論の「どろろ」ノベライズ。

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キャパ その青春
キャパ その青春

★…正直なところ、中盤までは、こんなにつまらないのはリチャード・ウィーランのせいなのか、それとも翻訳者のせいなのか…と辛いのを我慢しながら読んでました。

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Gossamer by Lois Lowry
Gossamer
Gossamer
Walter Lorraine

★…少年少女向けなのかも知れないけれど、Lois Lowryのノンシリーズもの小説は大人も楽しめる美しい話が多い、です。

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アリスのような町
アリスのような町
アリスのような町
日本図書刊行会
ネヴィルシュート。これまた凄い本。

★…だいぶ前の話になりますが、これ、出張に行く前に読みました。ネヴィル・シュートの本、どうして3冊しか出ていないのかしら…。

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ひとりで歩く女
ひとりで歩く女
ひとりで歩く女
東京創元社

★…ネヴィル・シュートの本と一緒に買ったヘレン・マクロイの、1948年頃の作品。ネタバレ。

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渚にて by ネヴィル・シュート

★…人類最後の日に向かって、静かに狂っていく世界。

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パイド・パイパー by ネビル・シュート

★…実はまだ読んでいるところなんですが…帰り道の電車の中で、いったん読み始めたら眠たくならない小説は久々です。

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わが名はコンラッド by ロジャー・ゼラズニイ

★…これ、原題はThis Immortalなのです。不死の民には縁が深いのか、私。エンキ・ビラルのゴッド・ディーバも原題はImmortel (ad vitam)。

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シッダールタ
シッダールタ

★…ゼラズニィの「光の王」を読んだあと、それに感化されてというわけではありませんがヘルマン・ヘッセの「シッダールタ」を読みました。

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光の王
光の王
光の王
早川書房

★…ロジャー・ゼラズニィの「光の王」。ちょっと前にこの新しい版を購入して、久しぶりに読んでみました。

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シャドウマンサー

★…「シャドウマンサー」…NEWSWEEKに記事があって驚いた。

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ダ・ヴィンチ・コード
ダ・ヴィンチ・コード(上)
ダ・ヴィンチ・コード(上)
角川書店
借りて読んでます

★…月曜日から課長研修なので、今急いで読んでいるところ。…下巻の4分の1くらいまで行きましたが…

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怪物--アゴタ・クリストフ戯曲集

★…アゴタ・クリストフの戯曲集は、そもそも戯曲集というものを読むということに興味が無かったので後回しにしていました。でも先日の自伝を読んで、にわかに興味がわきまして。

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殺しの仮面 by ヴァル・マクダーミド

★…「ワイヤー・イン・ザ・ブラッド」のトニー・ヒル&キャロル・ジョーダンが活躍するマクダーミドのシリーズ。日本では「殺しの〜」という邦訳がつくことで定着しちゃったようですが、原題はThe Torment of Othersです。

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アンドリュー・ヴァクス新作
Two Trains Running
Two Trains Running
Alfred a Knopf

★…新作、といっても昨年6月に出ていたことが分かりました。もうすぐペーパーバック版も出るようですが、ハードカバーのデザインも捨てがたく…。

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The Lord of the Rings: 50th Anniversary Edition [豪華版]

★…こんな豪華版な本が出ているとは、知りませんでした。

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死体絵画 by アストリット・パブロッタ
死体絵画
死体絵画
講談社

★…久しぶりに読んだミステリ。でもこれ、翻訳が最悪だった。

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Brokeback Mountain
Brokeback Mountain
Brokeback Mountain
Fourth Estate Ltd

★…「ブロークバック・マウンテン」、映画公開は3月だそうで。これ、日本ではへんてこりんな宣伝方針が取られないかが非常に不安…。

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The Five People You Meet in Heaven 天国の五人
The Five People You Meet in Heaven
The Five People You Meet in Heaven
Time Warner Paperbacks

★…Tuesdays with Morrieの作者、Mitch Albomの小説。原書で読了。

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リモート・コントロール by アンディ・マクナブ

★…「ブラヴォー・ツー・ゼロ」のアンディ・マクナブの小説。

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狼の帝国 by ジャン・クリストフ・グランジェ
狼の帝国
狼の帝国
東京創元社

月、火と胃をこわして寝込み、その間に読み終わりました。思い切りネタバレします。

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みんな行ってしまう by マイケル・マーシャル・スミス
みんな行ってしまう

★…マイケル・マーシャル・スミスの短編集。

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迷宮の暗殺者 by デヴィッド・アンブローズ
迷宮の暗殺者
迷宮の暗殺者
ソニーマガジンズ

★…順番が逆になりましたが、「偶然のラビリンス」の前に出ていた長編邦訳、「迷宮の暗殺者」。…どっちも迷宮って言葉が邦題に使われているのってどうよ…。それはともかく、こちらは「偶然のラビリンス」よりかなりドタバタなジェットコースタータイプ。

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リチャード・パーカー

★…「偶然のラビリンス」を読んでいて発見したことがひとつ。以前読んだ「パイの物語 Life of Pi」に関係することなんですが…

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偶然のラビリンス by デイヴィッド・アンブローズ
偶然のラビリンス
偶然のラビリンス
ソニーマガジンズ
今読んでいます

★…「覚醒するアダム」「そして世界は沈黙する」…この二つのお気に入りの小説を書いたデイヴィッド・アンブローズの新作の訳が出ていたとは、正直最近まで知りませんでした。しかも2冊も。

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血の流れるままに by イアン・ランキン

★…前々から気になっていたリーバス警部シリーズ。何冊か既に買いためていたものの中から、一番古いこの本を読んでみました。

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アスタの日記 by バーバラ・ヴァイン

★…バーパラ・ヴァインの作品の中では、これが一番「凄い」と思いました。

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惨劇のヴェール by ルース・レンデル

★…ウェクスフォード警部シリーズ、1988年作品 The Veiled One。…iMac G5を注文した途端に調子のよくなったG4 Cubeから更新中…(涙)。

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無慈悲な鴉
無慈悲な鴉
無慈悲な鴉
早川書房
今読んでいます

★…すごいスピードで読んでいるので、特に感想を書き連ねていないウェクスフォード警部シリーズだけれども…。

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ウェクスフォード警部シリーズ
ひとたび人を殺さば ひとたび人を殺さば

★…なんだか凄い勢いでウェクスフォード警部シリーズを読破中。

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もはや死は存在しない by ルース・レンデル
もはや死は存在しない もはや死は存在しない

★…ウェクスフォード警部シリーズ、1971年の作品。「罪人のおののき」の方が1970年作品なんですが、先にこっちを読んでしまいました。

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死を望まれた男 by ルース・レンデル
死を望まれた男 死を望まれた男

★…The Best Man to Die。ウェクスフォード警部シリーズの1969年作品。私が生まれるよりも前の作品とは、読んでいるときには思えませんでした。

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死が二人を別つまで by ルース・レンデル
死が二人を別つまで ウェクスフォード警部シリーズ 創元推理文庫 死が二人を別つまで ウェクスフォード警部シリーズ 創元推理文庫

★…ルース・レンデルのウェクスフォード警部シリーズ。

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嵐が丘 by エミリー・ブロンテ
嵐が丘 嵐が丘

★…前から読みたかった「嵐が丘」。

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必殺の冥路 by ウォルター・ジョン・ウィリアムズ
必殺の冥路 必殺の冥路

★…原題Voice of the Whirlwind。1987年作品。一度読んだものをもう一度読んでみました。

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蝿の王 by ウィリアム・ゴールディング
蝿の王 蝿の王

★…ウィリアム・ゴールディングの代表作、「蝿の王 Lord of the Flies」。1954年の作品です。

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飛蝗の農場 by ジェレミー・ドロンフィールド
飛蝗の農場 飛蝗の農場

★…2002年の「このミステリーが凄い!」第1位だったそうです。本屋で手に取って何となく購入。1週間たたずに読了。

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哀しきギャロウグラス by バーバラ・ヴァイン
哀しきギャロウグラス 哀しきギャロウグラス

★…ルース・レンデルがバーバラ・ヴァイン名義で書く長編小説第4作。Gallowglass、1990年の作品です。

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階段の家 by バーバラ・ヴァイン
階段の家 階段の家

★…ルース・レンデルがバーバラ・ヴァイン名義で書いた長編小説第3弾。The House of Stairs、1988年の作品です。

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昏い部屋 by ミネット・ウォルターズ
昏(くら)い部屋 昏(くら)い部屋

★…ミネット・ウォルターズの「昏い部屋」、ハードカバーで出ていたものが文庫化されました。原題はThe Dark Room。

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オルタード・カーボン by リチャード・モーガン
オルタード・カーボン(全2冊) オルタード・カーボン(全2冊)

★…リチャード・モーガンのデビュー作でフィリップ・K・ディック賞を受賞したという「オルタード・カーボン」、やっとこさ読了し、やっとこさ感想まとめました。

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ナルニア国物語 邦訳
ライオンと魔女 ライオンと魔女

★…5月27日発売予定の「ライオンと魔女」。既に雑誌で紹介されているのを何度かみましたが、来年から公開される映画にあわせて、大人向けに再発するんだそうです。

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コンスタンティン
コンスタンティン コンスタンティン

★…滅多に映画のノベライズは買わないのですが、今回は買ってみちゃいました、「コンスタンティン」。

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過去からの殺意 by ヴァル・マクダーミド
過去からの殺意 過去からの殺意

★…ヴァル・マクダーミドのノン・シリーズもの、The Distant Echoの邦訳です。

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光の王
光の王 光の王

★…たまにはamazonでなく、リアルな本屋をぶらぶらしてみるものです。ロジャー・ゼラズニィの「光の王」、邦訳が新装版で出ているのを見つけました。今日は買わなかったけど。

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運命の倒置法 by バーバラ・ヴァイン
運命の倒置法 運命の倒置法

★…ルース・レンデルがバーバラ・ヴァイン名義で書いた2作目。原題A Fatal Inversion、1987年の作品でCWAゴールド・ダガー賞受賞作です。

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死との抱擁 by バーバラ・ヴァイン
死との抱擁 死との抱擁

★…原題はA Dark-Adapted Eye。ルース・レンデルがバーバラ・ヴァイン名義で書いた初めての小説です。1986年の作品。…いやー、今までいろいろルース・レンデル(バーバラ・ヴァイン)の作品を読んできたけれど、今回はひときわ重くて、読むのにも時間かかりました…(感想書くのも…)。でも、面白くなかったわけではありません。後に残る余韻が何ともいえない作品です。

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女ともだち by ルース・レンデル
レンデル傑作集〈3〉女ともだち レンデル傑作集〈3〉女ともだち

★…The New Girl Friend and other stories、1985年発行の短編集。私はこの中のいくつかは既に読んだことがありました。

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死のカルテット by ルース・レンデル
死のカルテット 死のカルテット

★…原題はMake Death Love Me、翻訳は小尾芙佐、ノンシリーズもの。1979年の作品です。

アングリア・ヴィクトリア銀行のチルドン支店長、アラン・グルームブリッジは、銀行の金3千ポンドをこっそり取り出しては、その感触を楽しむのだ。3千ポンド…それは彼にとっては1年間の自由が買える金だった。家庭からも職場からも、全てから逃れる自由が…。
事件は彼がその密やかな楽しみに耽っている時に起きた。二人組の強盗が押し入り、金庫の金を奪い、一人しかいない行員のジョイスを拉致したのだ。身を隠した彼は無事だった。3千ポンドの金も手許に残った。
アランは姿を消した。拉致されたジョイスと、犯人の二人組、そして自分の身に、やがて思いもかけぬ運命の転換が待っていようとは知らぬまま…。
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虚栄は死なず by ルース・レンデル
虚栄は死なず 虚栄は死なず

★…ルース・レンデルのノン・シリーズもの第二作。原題はVanity Dies Hard、1965年の作品です。

富裕なウィッタカー一族の一員、アリスは、38歳でようやく幸せをつかんだ。9歳年下のハンサムでやさしい夫アンドリューとの新婚生活は、彼女にとって夢のような日々だった。二人の結婚式から三ヶ月後、花屋の美しい未亡人、ネスタが町から出ていった……手紙を頼りに、アリスはネスタを訪ねるが、その住所は実在しない。ネスタが消えた。そして、アリスの体調にも異変が…。
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死のひそむ家 by ルース・レンデル
死のひそむ家 死のひそむ家

★…原題はThe Secret House of Death、翻訳は成川裕子。1968年の作品です。ルース・レンデル節がお見事な作品。

男はいつも、フォード・ゼファーに乗って現れた。夫の留守中、いそいそとその男を迎え入れるルイーズのことを思うと、隣に住むスーザンの心は痛んだ。夫に愛人ができた結果、捨てられた過去をもつ彼女としては、かつての苦い経験が思い出されてならないのだ。そんな心の振幅が、やがて自らを、渦巻く詭計の中へ導こうとは夢にも思わずに…!【創元推理文庫のあらすじ】
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星を継ぐもの by ジェームズ・P・ホーガン
星を継ぐもの 星を継ぐもの

★…私はSFは結構好きなんですが、これは途中で飛ばし読みにしてしまいました。事細かな科学的検証で徐々に明らかになっていく過程が面白いのだ、と言われれば、私には粘り強くそれについていくことが出来なかった、ということで…(トホホ)。以下はネタバレです。

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Tuesdays With Morrie by Mitch Albom

Tuesdays With Morrie: An Old Man, a Young Man, and Life's Greatest Lesson Tuesdays With Morrie: An Old Man, a Young Man, and Life's Greatest Lesson

普及版 モリー先生との火曜日 普及版 モリー先生との火曜日

★…「モリー先生との火曜日」、原書で読みました。洋書フェアで「パイの物語 Life of Pi」と一緒に入手していたもので、TOEIC600点レベルで読める、というラベルが貼ってあった通り、病気に関わる特殊な英語以外は簡潔で非常に読みやすい英語。それもそのはず、著者のMitch Albomはもともと有名なスポーツライターらしいですね。この本は、そのミッチ・アルボムが不治の病に倒れた恩師モリーが亡くなるまで受けた「最後の講義」を描いた「卒業論文」。ノンフィクションです。

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時の娘 by ジョセフィン・テイ
時の娘 時の娘

★…読み終わって…というより、読んでいる最中から私が思い出し、あらためて納得したのは、アンブローズ・ビアスの「悪魔の辞典」にある次の定義。

HISTORY, n.【歴史】 たいてい、悪党である支配者とか、たいてい馬鹿者である兵隊によって起こされる主として取るに足らぬ出来事に関する、たいていは嘘の記述のこと。(角川文庫版)
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夜中に犬に起こった奇妙な事件
The Curious Incident of the Dog in the Night-Time (Vintage Contemporaries) 夜中に犬に起こった奇妙な事件 夜中に犬に起こった奇妙な事件

★…著者はマーク・ハッドン Mark Haddon、原題はThe Curious Incident of the Dog in the Night-Time。英会話の先生に勧められて原書で読みました。犬は洋書の方の表紙の通り、ホントは黒いプードル。

クリストファー・ジョン・フランシス・ブーンは世界の全ての国とその首都の名前、7057までの全ての素数を知っている。彼は動物は好きだが、人間の感情は全く理解できない。触れられるのには耐えられず、黄色は大嫌い…。クリストファーはある夜、近所の犬ウェリントンが殺されているのを発見。大好きな探偵シャーロック・ホームズのように、ウェリントンを殺した犯人をつきとめようとする…。
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ミネット・ウォルターズ

★…1月には「氷の家」「鉄の口枷」をミステリチャンネルで放映するので、翻訳者の成川裕子さんのインタビューも放映されていますね。やっぱりミネット・ウォルターズの作品は翻訳も難しいんだなぁ。Live Journalに移行する前のPersonal Notesに書いたミネット・ウォルターズの感想、こちらにも載せておきます。

囁く谺 囁く谺

【2003年10月26日読了】…昏い部屋を除いて、ミネット・ウォルターズ作品の邦訳は読了したわけですが、今のところ「囁く谺」が一番気に入りました。読後感は決して良いわけではないけれど…そして私はウィリアム・ブレイクには疎いのだけど…複雑過ぎる人間関係と、相変わらずの濃密度ながら、微笑ましい心の交流も生まれたりもする。ただし、やはり孤独な人間は孤独なままに終わる、もしくは孤独に戻る、というのがイギリスの作品らしいかも。いろいろ思うところはあるけれど、そしてルース・レンデルのノンシリーズものには(私個人のランキングでは)かなわないけれど、今後も読むのが楽しみな作家です。

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緑の檻 by ルース・レンデル
緑の檻 緑の檻
【あらすじ】グレイは本を一冊著わしただけの売れない作家。緑の小道の奥にあるコテージに一人住み、電話も受話器をはずし、まるで世捨て人のような耐乏生活を送っている。そして電話は、彼をおびやかすものの象徴でもあった。それは、美しい人妻ドルシラとのすでに終わったはずの「危険な関係」にふたたび火をつけかねない。二人の間には、果たされないまま終わったある企てがあったのだ。〈文庫カバーからネタばれになりそうな部分を割愛〉

★…ルース・レンデルのノン・シリーズもの。今回はいつも以上に重苦しい雰囲気が漂うので、半分くらいまではちょっと辛かったかな…。原題はThe Face of Trespass、1974年の作品。以下ネタバレ。

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The Curious Incident of the Dog in the Night-Time
The Curious Incident of the Dog in the Night-Time (Vintage Contemporaries)
The Curious Incident of the Dog in the Night-Time (Vintage Contemporaries)

★…これから読む本だけれど、届いた本の装丁が凄く可愛かったのでひと足先に紹介してしまいます。これ、ソフトカバーですがオレンジの表紙の真ん中の犬のシルエットは切り抜きになっていて、内側の黒い中表紙が見えているつくり。右端の黒い線も実はオレンジの表紙が少しだけ短くしてあるせい。

…この手の本を読む時にぴったりのブックカバーが無くて…という話は前にもした気がしますが、一時期3〜4本集めていた新潮文庫のYONDA?パンダの栞が何故か1本も見当たらない…。読みかけの本に挟んだまま仕舞っちゃってる可能性が高いわけですが、探すのも一苦労。仕方ない、見つかるまでは味気ないおまけ栞で我慢しよう…。

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悪夢の宿る巣 by ルース・レンデル
悪夢の宿る巣
悪夢の宿る巣

★…ルース・レンデルのノン・シリーズものでは2作目、1971年の作品。原題はOne Across, Two Down。

【あらすじ】スタンリーの密かな夢、それは義母の遺産を手にすることだった。それさえ手に入れれば、なかば女房に食わせてもらう生活、クロスワード・パズルが唯一の楽しみという惨めな生活ともおさらばだ。彼は義母が死ぬ火をひたすら待った…。彼に殺意が芽生えたのは、思惑どおりに遺産が手に入らないとわかった時のことだった。不仲の義母は、彼に遺産が渡らぬよう、周到な手を打っていたのだ。やがて思わぬ機会が訪れた。スタンリーは着々と計画を実行に移していった。クロスワードの空白を埋めるように。それが決して解けないパズルであるとは考えもせず…
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地獄の湖 by ルース・レンデル
地獄の湖
地獄の湖

★…読了。久しぶりにレンデル節、堪能しました。

【あらすじ】信じられない幸運だった。サッカーくじで10万4千ポンド当たったのだ。マーティンは自分の人生設計も含めて、ある計画に取りかかった。だがフランチェスカの出現がすべてを狂わせた…。

★…確かにサッカーくじが当ったのは幸運。でも彼の運命を狂わせたのは、その幸運が実は自分だけの力で引き当てたものでは無かったこと。そしてそれを隠したこと…。

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パイの物語 by ヤン・マーテル
パイの物語 パイの物語 Life of Pi: A Novel Life of Pi: A Novel

★…「パイの物語 [Life of Pi]」読了しました。ピーター・ウィングフィールドが今読んでいる本と知って買ってみた、という不純な動機がきっかけでしたが、ブッカー賞を取ったというこの本、一筋縄では行かないどっしりした読後感。邦訳のハードカバーが巨大で重いため、通勤中に原書で読み、たまに帰宅後邦訳で答え合わせ。でもラストは土曜日に一気に邦訳で読んじゃいました。

【あらすじ】1977年7月2日、インドのマドラスからカナダのモントリオールへと出航した日本の貨物船ツシマ丸は太平洋上で嵐に巻き込まれ、あえなく沈没した。一艘の救命ボートに乗り助かったのは、動物たちを連れてカナダへ移住する途中だったインドの動物園経営者の息子パイ・パテル16歳。ほかには後ろ脚を骨折したシマウマ、オランウータン、ハイエナ、そしてこの世で最も美しく危険な獣、ベンガルトラのリチャード・パーカーが一緒だった。【邦訳カバーより:本編とそぐわない所は割愛】

★…以下、感想。ネタばれ無し。

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ルース・レンデル衝動買い
死を望まれた男 死を望まれた男

★…まだ「パイの物語」3分の1くらい残ってるんですが、ふと思い立って未入手だったルース・レンデルのノンシリーズもの(多分)を衝動買い。

【追記】死を望まれた男はウェクスフォードのシリーズでした…。

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Messenger by Lois Lowry
Messenger Messenger

★…Messenger読了。三部作の中では、残念ながら一番釈然としないものがあったかも。 (※2004年6月25日:LiveJournalから移行)

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アフターダーク by 村上春樹
アフターダーク アフターダーク

★…読み手が映画を観ている気分になるような、動く視点として傍観する者として物語の中に入り込ませる描写は面白いけれど、またも割り切れない謎が登場し、謎は謎のまま終わる。何かがこの後変わるのかも知れないけれど、それは何か、までは描かれない。日常の中の偶然の積み重ねと、心情のちょっとした変化を切り取ったのは面白いけど、読み終わった時にもう少し「がつん」と来る何かが欲しいんだよね…。「ずっしり」とかでもいいんだけど。この本も決して軽い作品ではないし、不可解なところがまたいいのかも。村上春樹氏の文章は好きなので、今後もつい作品は読んでしまうと思いますけどね。社内で絶賛している人がいて、どの部分がいいのか一度聞いてみたい。(※2004年9月23日:一部LiveJournalより移行)

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蛇の形 The Shape of Snakes by ミネット・ウォルターズ
蛇の形 蛇侶

★…一応、今回の感想はネタバレしていないはず。というのは、是非他の人にも読んで頂きたいから。いや、ネタばれしていてもオススメの本てのはあるけれど、たまに犯人は誰か本の最後を見ちゃっても最後まで読了できる私が、最後まで順番通り(笑)読んだ本、なので…。しかしそんなズルしても、犯人が誰か分からないかも知れませんが。(※2004年9月11日:LiveJournalより移行)

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空から兵隊がふってきた Specks in the Sky byベン・ライス
空から兵隊がふってきた 空から兵隊がふってきた

★…ハードカバーだけど中編って感じ。ある日空から突然パラシュートで兵隊が15人降りてきて、母子の生活は一変。彼らはとても魅力的で親切だったけれど、語り部である女の子、ライダーの目にはどうもうさんくさくて…。(※2004年8月18日:LiveJournalから移行)

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ポビーとディンガン Pobby and Dingan by ベン・ライス
ポビーとディンガン ポビーとディンガン

★…ピーター・ウィングフィールドが最近読んだ本だから、という不純な動機で買ってみたんですけど、通勤中に読み始めたら止まらなくて、家に着く前に読了してしまいました。私的には、2004年に入って読んだ本の中ではThe Giverと同じくらい「良い発見」でした。電車の中で無ければ泣いていたかもな…。一見みんな平和そう。でも実は皆少しずつ不幸で少しずつ罪深い。それでも皆少しずつ幸せ…なのだと思う。そのあたりの微妙さがまた、切ない。 (※2004年8月18日:LiveJournalから移行)

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殺しの迷路 The Last Temptation by ヴァル・マクダーミド
殺しの迷路 殺しの迷路

★…ラスト100ページくらい、通勤の帰り道に一気に読了。トニー・ヒル&キャロル・ジョーダン警部のシリーズ第3作…いろんな意味で凄い展開でした。(※2004年8月16日:Live Journalから移行)

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Highlander: The Captive Soul
Highlander: The Captive Soul : A Novel (Highlander)
Highlander: The Captive Soul : A Novel (Highlander)

★…読了。以下ネタばれ。(※2004年7月28日:LiveJournalより移行)
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Number The Stars by Lois Lowry
Number the Stars (Laurel Leaf Books)
Number the Stars (Laurel Leaf Books)

★…ニューベリー賞を受賞したというこの作品は、第二次世界大戦、ナチスに侵略され降伏したデンマークに住む少女と家族、そして友人で隣人のユダヤ人一家を描いた物語。後書きを読んで、物語を構成する要素の殆どが実話だったことに驚いた。(※2004年7月6日:LiveJournalから移行)
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Gathering Blue by Lois Lowry
Gathering Blue (Readers Circle)
Gathering Blue (Readers Circle)
★…Lois LowryのGathering Blue、読み終わりました。これ、邦訳が出ていないんですよね…。The Giverの続編なんですが、直接続くわけではなく、同じ世界の別の場所が舞台。
(※2004年6月10日:LiveJournalから移行)
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The Giver by Lois Lowry
The Giver (Readers Circle) The Giver (Readers Circle)

★…Lois LowryのThe Giver、読了。何といったらいいのやら。(※2004年5月1日:LiveJournalより移行)

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